親知らずの抜歯
- むし歯ができている
- 痛みや腫れが強い
- 手前の歯に強い力をかけている(歯並びを乱している)
- 咬み合わせを乱している
- 正しい向きで生えている
- 咬み合わせに問題がない
- 問題なくブラッシングできる
- 麻酔が切れるまでの間は、麻痺しているため唇などを咬みやすくなりますので、しばらくは飲食を控えるようにしましょう。
※感覚がないので、熱いものを口にすると火傷の恐れがあります。 - 抜歯後は抜けた穴に血の塊ができます。これは組織の再生を促すために必要なものなので、舌で触ることや、強くうがいをして剥がれると痛みが出る可能性があります。
- 歯を抜いた当日は飲酒や入浴は控え、できるだけ安静に過ごしましょう。血の循環が良くなると、出血のおそれがあります。
- 痛み止めや抗生物質などの処方薬は、適切に服用しましょう。
- 抜歯した部分は、冷やし過ぎないようにしてください。
- 術後1~2週間は節煙・禁煙をお勧めいたします。治癒不全(ドライソケット)になる可能性があります。
親知らずとは、前歯の中心から数えて8番目にある歯のことです。
生えてくる人と生えてこない人がおり、生えてくるときには多くの場合で横を向いたり斜めに生えてきたりするため、痛みが生じます。
親知らずのトラブルは痛みだけではありません。
お口の奥に位置し、歯ブラシが十分に届きにくいために食べカスが溜まり、むし歯や歯周病になったり、手前の歯を強い力で押すために歯並びを乱してしまったりと、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。
正しい向きできちんと生えていればそのままにしておいても問題ありませんが、横向きに生えてい足り、親知らず自体がむし歯になっているようなケースの場合、隣の歯にも悪影響が及んでしまうことが見込まれるため、抜歯が必要になります。
口腔外科医による難抜歯
一般歯科では難しいと言われている抜歯に関しては、場合により3DCT撮影を行う事により歯の形や位置関係を診断し、大学病院口腔外科勤務経験のある院長が安全に施術していきます。
当院には、他の先生からの紹介で難症例の親知らずの抜歯を希望される患者さんが多くご来院されますが、ほとんどのケースでは30分以内に抜歯を終えることができています。
抜歯後の腫れや痛みは手術に要する時間と比例すると言われていますので、短時間で歯茎の切開を最小限にして処置を終えることがポイントになります。
隠れたリスクも洗い出す、CTによる精密分析
親知らずの抜歯はしっかりと事前の診査診断を行わなければ血管や神経を傷つけてしまい、多量の出血や麻痺が生じる場合もあります。
特に下顎の親知らずの場合、根の先が下顎の骨の中にある下歯槽管の近くにあることが多いのですが、この下歯槽神経が傷つけられると、下唇や下顎の皮膚、口腔内粘膜や歯茎が知覚障害を起こし、会話や食事が上手にできなくなってしまうこともあります。
レントゲン写真では、親知らずの歯がどのように顎の骨に埋まっているのか、神経が親知らずと接触しているかどうかの確認が正確に行えないため、CT撮影をして親知らずの埋まり方や歯根の形、神経や血管との距離など正確に診断する必要があります。
また歯茎に埋まっている親知らずや横向きに生えている親知らずも、根の先と下顎管が近接しているケースが多いため、抜歯の際にはCT撮影による事前の綿密な診査診断がとても重要です。
親知らず」を抜く場合と抜かなくても良い場合
「親知らず」は必ず抜くもの、と思われている方が少なくありませんが、生え方によってはそのままでも大丈夫なケースもあります。
【抜いた方が良い場合】
【抜かなくてよい場合】
抜歯及び外科処置後の注意点
